最近、歯科矯正を始めたと、前のブログに書きましたが、今回はスペインじゃなくて急遽日本で親知らず抜歯やりました。
抜歯は上下4本で下の2本が横に倒れていて神経を圧迫していたらしく、マヒが残らないように、全身麻酔で3時間の大手術。(私にとっては。笑)怖かった~。ということで、4日入院してました。尿の管まで入れられて、終わったら トイレに行きたい感がずっとあって、ふつうは術後すぐに動けない状態で尿の管なんて取らないらしいけど、取ってくださいってしつこく頼んだら、ポータブルトイレを横に置くという事で取ってもらいました。あれは、つらいです。それで、痛み止めを飲みながら、痛さを抑え、4日後退院してほっとしていたら、その夜痛み止めの副作用で胃に激痛で、緊急外来に行くことに。。脅威、痛み止め、ロキソニン。それから、次の日にはアレルギーがでてじんましんみたいなのや、かゆみで大変でした。。。。
ところで、今回日本で親知らず抜歯したのは、スペインの医療制度の関係でなんです。というのも、スペインでは、基本的に医療関係はただ、無料で治療してくれて、すごくいいとスペインに来た当時は思っていたんですが、やっぱりいいことばかりじゃなくって、落とし穴もありました。たとえば今回の抜歯、スペインですることになると、2、3年待ちなんです。無料なので、人がいっぱい並んでいて、抜歯したいと予約を入れるとすっごく待たされます。しかも、コネ社会で、病院に知り合いがいたりしたら、待たないで先に入れてくれます。(笑) もちろん、個人の歯科もたくさんありますが、個人の歯科で親知らず抜歯となると(特に私のような複雑な抜歯)、日本のように30%負担ではなく、全額負担なので、ものすごくお金が掛かってきてしまいます。
もうひとつ。もし、日本で何か病気になった時、アレルギーが出たら、アレルギー科に、やけどをしたら、皮膚科に、など直接専門のお医者さんにかかることが多いですよね。スペインでは、国家の無料の病院に行くとそれが、出来ないんです。一度、一般の自分の専門医に病状をみせ、それからその専門医から近くの総合病院へ行くことになります。その期間も、科によってまちまちですが、2ヶ月3ヶ月から半年ほど待つ場合が多いです。この間、アレルギーのかゆみが出て病院に行ったんですが、そこでは一時的にかゆみを無くす注射を打たれて終わりで次の日からはまたかゆみが出るので、もちろん2ヶ月、3ヶ月も待てず、自費で全額負担し個人の皮膚科へ行くことになりました。
もちろん、がんなど大きな病気が見つかった場合などは、もっと緊急に処置はしてくれますが、そう考えると、日本の医療制度は意外と整っているんだなと。結果、スペインの医療は 無料で待つか、お金を全額負担してすぐ見てもらうかのどちらかですね。それに医者の能力は高いんですが、そういういろんな医療制度問題で、スペインでは、医者が少なくて困っているんです。その事は、長くなったので、また今度。
(^O^)v