2011年2月15日火曜日

People meet in architecture (スペインで話題の日本人)

私がたまに購読している、スペインの雑誌に去年建築会のプリツカー賞を日本人のSANAAというグループがとったとうい記事が載っていた。去年の章が今年載っているというのがスペインらしい。プリツカー章とは文学でいうノーベル章のようなもの。そのSANAAのひとりに妹島和世さん(写真左)という建築家がいて、ちょうど私が行った研究室の先生の元同僚かなにかで、私が通った大学から学生がインターンにいかせてもらっていた。私はそのとき違う事務所へ行ったのだけれど、そこの事務所はすごく大変で忙しいと聞いたのを今でも覚えている。

そこで彼女が言っている言葉が"People meet in architecture"。直訳すると、なにか理解しづらいんだけど、「人々は建物のなかで出会う。」みたいなことなのかな。確かに街の中なんかより、人が歩く軌道なんかを、自分たちの手で作り出せるし、規模が大きくても小さくても、ここでどういう風に人が顔をあわせるかとか、ここですれ違うんだとか、ここからどこが見渡せるとか考えるとなんかわくわくしてくる。でも彼女の建物とかみると、単純にすごいな~って思う。



ただ、建物の概観がドラえもんの21世紀の図みたいになってきたな~、って最近思う。この感じでずっと建物が建ったら、本当にあの21世紀の絵になっていくのかな。今だから概観も斬新でもそれがたくさんできたら普通になっていくんだろうか。私は今ヨーロッパに来て以来昔好きだった未来っぽい建築より、古くからあるいつまでも色あせない建物が好きになった。昔のヨーロッパのスタンダードなんだろうけど、すごく魅力的。そうやって、内装だけ新しいものに変えていって、無駄をなくして、エコやこれからの考えに適しているとも思う。これからもそういう残せるものは絶対残さなければいけないと思う。


その他に建築やデザイン雑誌なんかによくでる日本人では、NENDOというグループや、深澤直人さんなんかがよく雑誌にでてくるかな。MUJIなんかも有名。文学に関しては、圧倒的に村上春樹が有名で、新聞の雑誌なんかに特集がくんであったりもする。なにげによく読まれているのが、三島由紀夫。スペイン小説のあの独特の暗い雰囲気、たとえば日本で有名な小説の中ではカルロス ルイス サフォンの風の影なんかに世界が似てるからじゃないかなって思う。少しながくなったけど、小説などの話はまた今度。

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